5歳児クラス(ききょう組)さんは、さかあがりの練習をしました。さかあがりには、コツがあります。
1.身体と鉄棒をはなさい。
2.上に向けて強くキックすること。
この二つを守るとくるりとまわれるようになります。きょうは、タオルを使って練習をするとコツをつかみやすくなります。鉄棒が苦手な子もいてるようですが、がんばってみましょう。くるっとまわれると、とても気持ちがいいものです。
さかあがりにチャレンジ ききょう組
今回は、とび箱の練習もしました。とび箱もおなじようにうまくとぶには、コツがあります。
1.助走:しっかりと走りましょう。
2.ジャンプ:踏切板の上でしっかりとジャンプします。踏切板の上に勢いよくドンと飛び乗るような感じが大事です。
3.手をつく:とび箱にしっかりと手をつきましょう。手をグーではなくパーでつきましょう。
4.開脚:足をしっかりと開きましょう。
最初は、ちょっと怖いけど思いっきりよくとぶことが大事です。とび箱もうまくとべると、気持ちがいいですね。
とび箱にチャレンジ ききょう組
さかあがりが初めてできたときのことを覚えていますか?
小学生のころ、私は鉄棒があまり得意ではありませんでした。体育の授業がかけっこや球技の日は、その日が来るのが待ち遠しいくらいでしたが、鉄棒の日になると、学校を休みたくなるほど憂うつでした。
鉄棒が嫌いな理由は、子どもによってさまざまだと思いますが、私の場合は、なんといっても「鉄棒は痛い」ということ。握っていると手が痛くなるし、回るとお腹のあたりが痛くなる。なによりも、落ちたら痛い!そんな後ろ向きな気持ちでは、なかなか上達しません。当時は、ちべん保育園のように丁寧に鉄棒を教えてくださる先生もいませんでした。それでも、同級生がくるり、くるりと回っているのを見て、「自分もできるようになりたい」と思い、挑戦してみるのですが、前まわりはともかく、さかあがりはなかなかできません。
そんなある日、鉄棒の得意な友だちがやっているように、上に強くキックするような感じでやってみると・・・、くるりとさかあがりができたのです!空と地面が逆さまになる不思議な感覚。今でもはっきりと覚えています。まるで宇宙飛行士になったような気分。一回コツをつかむと私もみんなと同じようにさかあがりができるようになりました。もっともその後も鉄棒嫌いはそのままでしたが・・・。
最近、孫と一緒に近くの公園へ遊びに行ったとき、そこに鉄棒がありました。孫は鉄棒が大好きで、さっそくその鉄棒でさかあがりをやり始めました。その様子を見ていて、私はふと「久しぶりにやってみようかな」と思い立ちました。
鉄棒につかまり、昔を思い出しながら「えいっ」とキックしてみると、なんとか身体の半分は鉄棒の上に乗ったのですが、なかなか回りきれません。それでも、孫の「がんばれ!」という声に励まされて、なんとか回ることができました。さかあがりというより、さかよじ登りのような状態でしたが・・・。
体操教室の子どもたちが鉄棒の練習をしているのを見ていると、昔の自分のことを思い出します。この子たちが初めてさかあがりができたとき、どんな気持ちなんだろう。宇宙飛行士になったような気持ちになるのかな?
ちべん保育園では、4歳児クラスから体操教室が始まります。マット運動、とび箱、そして、鉄棒も習います。卒園する頃にはほとんどのこどもたちがさかあがりができるようになっています。鉄棒の苦手だった自分自身を振り返り、体操教室を通してみんなが鉄棒を好きになってくれたらいいな、と願っています。
園長