食育教室

いつも献立を考えてくださっている保育園の栄養士さんが、子どもたちが食べものについて学び、食への関心持つようにと食育教室をしてくださいました。今回は、五條の名物、柿の葉寿司になくてはならない食材で、保育園の給食にもよく出てくる鯖(さば)についてのお勉強です。4歳児クラス(ひまわり組)と5歳児クラス(ききょう組)さんが参加しました。

最初に鯖クイズをしました。みんな分かるかな?

魚には、赤身魚、白身魚、青魚と色によって分けることができますが、鯖は何色の仲間かな?
青魚です。ちなみに、赤身の魚はマグロ、カツオ、サバなどの回遊魚に多く、こってりとしたうま味のあるのが特徴で、白身の魚は、カレイ、ヒラメ、タイなどで、あっさりとした淡泊な味が特徴です。サバ、マグロ、アジ、イワシ、サンマなど背の青い魚のことをいいます。 青魚には、血液を若く保つなどの効果が期待できるDHAやEPAなどが豊富に含まれており、健康維持に役立つ食品として注目されています。

鯖が、息をするとき使うのは、口、鼻、エラのどれでしょうか?
人間は、口や鼻で息をしますが、魚は、エラを使って呼吸します。

鯖が青いのはなぜ?青いエサをたべたから?海の色が青いから?空の色が青いから?
海の色が青からです。身体を青いと海の色と同じになって敵が見つけにくくなるからです。

鯖の身体はどうなっているのか絵を見て学びましょう。魚が浮いたり、沈んだりできるのは、身体の中に浮き袋があるからです。不思議ですね。

本物の鯖を見せていただきました。とっても大きな鯖です。

魚を食べるには、魚を切る(さばく)必要があります。包丁を使ってさばきます。

給食にでてくる鯖もこのようにさばいてから、煮たり焼いたりしています。きょうの給食は、鯖の生姜煮です。遠い海からみんなの給食のために来てくれました。ありがとうの気持ちでいただきましょう。

~ありがとうの心~


保育園では、月1回、栄養士さんと給食の献立について打ち合わせ(給食会議)を行います。給食会議では、食数、残食状況(好き嫌いの状況)、分量、栄養量などの確認をしながら給食のメニューを決定をしていきます。
ある日の会議の時、栄養士さんから、実際に給食で使っている食材を使って、食についてこどもたちが学ぶ機会を持ちたいとの提案がありました。今回は、給食でもよく使われており、また五條の名物、柿の葉寿司に使われる鯖について学ぶことになりました。
鯖に限らず最近は、魚を家でさばくことは少なくなっているように思います。魚と言えばスーパーでパックに入っているもの。そのようにこどもたちは、思っているのかもしれません。
今回は、栄養士さんが鯖を大きな包丁でさばいてくれました。こどもたちにとっては少しショッキングな体験になったかもしれませんが、このようにして給食が作られるということを知る貴重な体験になったと思います。
栄養士さんは、最後に、「鯖さんは、遠い海からみんなのためにきてくれました。ありがとうの気持ちでいただいてくださいね」とこどもたちにお話をしてくださいました。パックの切り身では、なかなかありがとうという気持ちがでてこないのかもしれませんね。

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